本日、皇紀二千六百七十五年(平成二十七年)二月十九日は、旧暦の元日(旧正月)に当たります。新年あけまして、おめでとうございます。
現在、台湾やヴェト・ナム、中華人民共和国などでは、今なお旧正月を「春節」或いは「テト」などとして盛大に祝いますが、わが国では、新暦(グレゴリオ暦)採用の太政官布告を発した明治五年以来、すっかり忘れてしまいました。
欧州各国(当時英国植民地だった米国を含む)のグレゴリオ暦導入により、国際取引などの利便性を考えれば決して否定はしませんが、わが国にとってキリスト教暦(ローマ教皇グレゴリウス十三世による改暦)を唯一の暦と考えるいわれがありません。
ビジネスなどの通用以外に、私たちにはまず皇紀(神武天皇御即位紀元)があり、元号があり、そのようなことを忘れてはならないのではないでしょうか。例えばタイ王国では、今でも仏暦のほうが公的記載をはじめ主流です。
もう一度、わが国の姿を見つめなおすことから、欧米より流入の価値観に捉われない「何か」を見つけることができるのではないでしょうか。それが、真の平和や人権の尊重につながる本当の保守主義の確立に至る、と私たちは考えています。